AIが秘書になる時代到来!ChatGPT agentで変わる私たちの日常

AIが秘書になる時代到来!ChatGPT agentで変わる私たちの日常

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「明日の会議の資料作って」「今度の旅行プラン考えといて」—こんな風に気軽にお願いできる優秀な秘書がいたら素敵ですよね。でも実際には、そんな秘書を雇う余裕なんてないし、家族や友人にそこまでお願いするのも気が引ける…。そんな私たちの願いを叶えてくれそうな新技術が登場しました。

2025年7月17日、OpenAIが発表した「ChatGPT agent」は、まさにデジタル世界の万能秘書。これまでのChatGPTが「質問に答える」だけだったのに対し、この新機能は「実際に作業をしてくれる」のです。まるでSF映画の世界が現実になったような、そんなワクワクする技術について詳しく見ていきましょう。

これまでのAIとは何が違う?3つの技術が合体した究極の助手

ChatGPT agentの凄さは、3つの異なる技術を組み合わせた点にあります。まるで戦隊ヒーローが合体して巨大ロボットになるような感じですね(古い例えですみません)。

まず1つ目は、私たちがよく知っているChatGPTの会話能力。「今日疲れたから簡単な夕飯のレシピ教えて」みたいな自然な会話ができる、あの親しみやすさです。

2つ目は**「deep research」の情報収集力**。これは膨大なネット上の情報を調べて整理してくれる機能。人間だったら何時間もかかりそうな調べ物を、あっという間にやってくれます。

そして3つ目が**「Operator」のWeb操作能力**。これが革命的で、実際にWebサイトを操作して、フォームに入力したり、予約を取ったりできるんです。まさに「デジタル世界の手足」を手に入れたような感じですね。

この3つが合わさることで、単なる「質問応答マシン」から「実際に作業をしてくれるパートナー」へと進化したのです。

こんなことまでやってくれる!驚きの活用例

ChatGPT agentができることを聞いて、正直「本当に?」と疑ってしまうほど多機能です。実際の活用例を見てみましょう。

仕事の場面では、「カレンダーを確認して、最近のニュースを踏まえて来週の顧客会議の説明資料を作って」なんてお願いができます。これまでなら、カレンダーアプリを開いて、ニュースサイトをチェックして、PowerPointを立ち上げて…と複数のアプリを行き来する必要がありました。でも今度は「お疲れさま、資料できました!」と完成品を渡してくれるかもしれません。

プライベートでも活躍しそうです。「家族4人分の和食朝食の材料を計画して、ネットスーパーで注文しといて」というお願いも可能。献立を考えて、冷蔵庫の中身を確認して、足りない材料をリストアップして、実際にネット注文まで…。忙しい共働き家庭には革命的ですね。

旅行の計画なんかも得意分野。「来月の3連休に家族で温泉旅行したいから、予算と好みに合わせてプランニングして」と頼めば、宿の空室状況を調べて、交通手段を比較して、観光スポットまで提案してくれそうです。

これらの例を見ていると、「ああ、これで面倒な作業から解放される!」と思う反面、「AIにここまで任せていいのかな?」という複雑な気持ちにもなりますね。

便利だけど気になる点も。AI秘書との上手な付き合い方

もちろん、夢のような話ばかりではありません。実際に使う上で気になる点もいくつかあります。

まずプライバシーの問題。カレンダーや個人情報にアクセスするということは、私たちの生活パターンやプライベートな情報をAIが把握することになります。「今日は体調が悪いから病院の予約を取って」なんて頼んだら、健康状態まで記録されてしまうかもしれません。

次に判断の責任の問題。AIが勝手に重要な予約を取ったり、お金を使ったりしたとき、何か問題が起きたら誰の責任になるのでしょうか?OpenAIは「重要なアクションの前にはユーザーに許可を求める」と説明していますが、その境界線がどこにあるかは気になるところです。

また、AIに依存しすぎる危険性も考えられます。便利すぎて、自分で考えたり調べたりする能力が衰えてしまわないでしょうか?スマホのナビに頼りすぎて道を覚えなくなったように、「AIがやってくれるから」と思考停止してしまう可能性もありそうです。

とはいえ、OpenAIも対策は考えていて、ユーザーがいつでも処理を中断できたり、途中でブラウザを直接操作したりできるようになっています。AIと人間の「協力体制」を重視している点は評価できますね。

私たちの未来はどう変わる?

ChatGPT agentのような技術が普及すると、私たちの働き方や生活スタイルは大きく変わりそうです。

働き方の面では、定型的な事務作業や調査業務はAIが担当し、人間はより創造的で人間らしい仕事に集中できるようになるかもしれません。「資料作成はAIに任せて、その分お客様との対話に時間を使う」といった分業が当たり前になりそうです。

日常生活では、「やりたいことはあるけど、準備が面倒で諦めていた」ことが実現しやすくなるでしょう。旅行や習い事、投資の勉強など、「調べるのが大変」という理由で後回しにしていたことに、もっと気軽にチャレンジできるようになりそうです。

ただし、デジタル格差の問題も深刻化するかもしれません。この機能は有料プランでしか使えないため、経済的な余裕がある人とない人の間で、「できることの差」がさらに広がる可能性があります。

また、AI時代の新しいスキルも必要になってきそうです。AIに適切な指示を出すための「プロンプト力」や、AIの回答を適切に評価する「判断力」など、これまでとは違った能力が求められるでしょう。

まとめ:AI秘書と一緒に歩む新時代

ChatGPT agentの登場は、間違いなく私たちの生活に大きな変化をもたらすでしょう。面倒な作業から解放されて、より充実した時間を過ごせるようになる一方で、プライバシーや依存性といった新しい課題も生まれてきます。

大切なのは、AIを万能の存在として盲信するのではなく、あくまで「優秀なパートナー」として適切に活用することです。最終的な判断は人間が行い、AIはその判断をサポートしてくれる道具として使う—そんなバランス感覚が重要になってきそうです。

近い将来、「今日のスケジュール整理してくれる?」「週末の買い物リスト作っといて」なんて、AIと気軽に会話する光景が当たり前になるかもしれません。SF映画で見た未来が、いよいよ現実のものとなりつつあるのです。

皆さんも、このAI秘書の時代に向けて、今から少しずつ準備を始めてみてはいかがでしょうか?新しい技術との上手な付き合い方を身につけて、より豊かで効率的な生活を手に入れましょう。

芝先 恵介

芝先 恵介

メンター|生成AIスペシャリスト

外資系業務ソフト会社を経て2002年に起業、代表に就任。2013年に会社を売却し、翌年からスタートアップや大企業の新規事業立ち上げ支援に尽力。大学や公的機関での非常勤講師、DXアドバイザー、中小企業アドバイザーとしても活躍中。現在は、(株)01STARTを設立し、新規事業開発や営業DXのコンサルティング、生成AIに関するセミナーに数多く登壇。

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